📖 第14章|戻るとは、戻されること。

しなり戻り。

クラブが戻る。

シャフトがしなって──戻る。

ゴルファーは、よく言う。

「しなり戻りを使え」と。

でも、それって本当に

“自分で使っている”のだろうか?

──PROTO+カウンターを使うと、

気づく。

「戻る」のではなく、

「戻される」んだ。

クラブが、自ら戻ってくる。

自分が使うのではなく、

クラブが勝手に使われてくる。

そこに手を出すと、ズレる。

そこに操作すると、狂う。

構造に、委ねるしかない。

振らない、戻さない、押さない。

ただ、“戻される”に身を委ねる。

それが──

本当の「しなり戻り」だった。


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