しなり戻り。
クラブが戻る。
シャフトがしなって──戻る。
ゴルファーは、よく言う。
「しなり戻りを使え」と。
でも、それって本当に
“自分で使っている”のだろうか?
──PROTO+カウンターを使うと、
気づく。
「戻る」のではなく、
「戻される」んだ。
クラブが、自ら戻ってくる。
自分が使うのではなく、
クラブが勝手に使われてくる。
そこに手を出すと、ズレる。
そこに操作すると、狂う。
構造に、委ねるしかない。
振らない、戻さない、押さない。
ただ、“戻される”に身を委ねる。
それが──
本当の「しなり戻り」だった。