第3章 なぜ、人はクラブに委ねられないのか

「操作しない方が、当たる」

「重さに委ねた方が、整う」

そう言われても、

それでも──人は、クラブを操作してしまう。

なぜか?

理由は、シンプルだ。

「信じていない」から。

クラブのことを。

構造のことを。

そして、自分のことを。

手を出すことで、

“コントロールしている”ような気になる。

でも実際は、

手が出た瞬間に、芯から外れていく。

操作しようとしたとき、

クラブの設計意図を台無しにしてしまう。

PROTO+カウンターは、

“振らせない”ために重くしている。

“操作できない”ように設計している。

でも、手が出てしまうのは、

自分が“まだ、やらなきゃいけない”と思っているから。

構造を知らないと、

重さが“敵”に見える。

構造を信じないと、

自分で“なんとかしよう”としてしまう。

委ねられないのは、

クラブじゃなくて、

自分を信じていないから。

技術とは、

「委ねられるだけの理解」だった。

そして今、

その理解を積み重ねる日々が、

自信(=自芯)へと変わっていく。

構造が整っているなら、

あなたが整えようとしなくていい。

委ねることを、技術にしていこう。

次回(第4章):クラブを“操作しない”ために必要なこと


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